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2015年07月26日 12:15

軍事歴史

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もっとも原始的な弓というのは、こんな感じのやつ。

原始単弓
木の棒。紐。シンプル。

これは一つの材料で作られるので、「単弓(セルフボウ) 」と呼ばれます。

材料は森に山ほどありますし、作るのも簡単。石器時代の人々は、しばらくの間これを使っていたと推察されます。

アフリカの原住民なんかが使っているのもこのタイプです。

原住民の弓

前回見たとおり、弓はたいへん有能な飛び道具なので、必然的に戦争にも使われるようになっていきます。

そうすると、より高い威力使いやすさをどんどん求められていきました。兵器の悲しい宿命なのであります。

しかし、戦争は技術発展の母でもあります。ここから弓の進化はものすごい勢いで進んでいきました。

今回はその辺の進化・発展の流れを見ていきたいと思います。

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2015年07月11日 10:15

軍事歴史

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さて、前々回から、飛び道具について書いてまいりましたが、今回も続きます。

今回のテーマは「」。

投槍器のシェアを根こそぎ奪い、人類史の大半において圧倒的なトップシェアを誇った有能兵器であります。

しかしながら、最初に言っておかなくてはなりませんが、弓矢の起源についてはいまいちよく分かっていません。

いちおう、出土した石の鏃や、洞窟に残る壁画から判断するに、1万~1万2000年前には発明されていた、というのは確実視されています。

カステリョンの壁画
スペイン東部のカステリョンに残る壁画。BC10,000年頃

ただ、弓矢はオーストラリアを除く世界中の大陸で使用されており、これが同時期に各地で別々に発明されたのか、それとも一つの地域で発明されたものが伝播したのか、についても詳しくはわかっていません。


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2015年06月29日 01:40

軍事歴史

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16世紀。

西洋世界が大航海時代に入っていったこの時代、世界で最も強く雄大な国家はスペインであった。

新大陸の発見以後、この地の豊富な金銀に目をつけたスペインは、「コンキスタドール(征服者)」を送り込み、南米の国々を次々と征服していった。

征服の途上で発見した先住民族を悉く虐殺し、財宝を奪い尽くすことができた理由は二つ。
スペイン人が圧倒的に優れた武器を持っていたこと。
そして、先住民族を人間と見なしていなかったこと。

スペイン人にとって、南米の先住民族は弱く無害な下等生物であり、虐殺したところで、罪悪感など毛ほども覚えなかった。

事実、先住民族は「鉄」を知らなかった。

剣や斧は、黒曜石を木で挟んだだけの粗末なもの。矢は石の鏃。防具に至っては、「体に神聖なシンボル」をペイントすることしか知らず、戦場にあって裸同然の格好であった。

一方のコンキスタドール達は、当時最先端の火縄銃と鉄製の剣で武装し、鉄のヘルメットと胸甲で身を守っていた。この地の先住民にしてみれば、およそ人知を超えた技術で作られた装備なのである。

石器時代とほとんど進歩していない武器など、鉄の装甲が跳ね返してしまうだろう。さらに、どんな勇猛なインカ帝国の兵士といえど、火縄銃の轟音を耳にするだけで怯えた子どもに戻ってしまうだろう。

現に、あの偉大なるフランシスコ・ピサロは、たった200人足らずの軍勢で、何万人というインカ帝国の大軍を撃破した。8,000人もの死者の山を築いたにも関わらず、ピサロの兵隊は全くの無傷だった。

そうした事実が、「この地の下等生物は、我々に傷ひとつつけられない。」とコンキスタドール達に確信させたのである。

彼らが、現在はチリと呼ばれる地域に到達する頃、重い荷物を担がせるために同行させたインカ人の奴隷達が怯えはじめた。

曰く、
「このあたりはインカ帝国に抵抗を続けた蛮族が住んでいて危険です。」

司令官は笑った。
「未開人共の、その更に蛮族?馬のいななき一つで死んでしまうぞ!」

その時である。

50mほど先の小高い丘から長い棒のようなものを持った一人の男が現れた。その男を目にした奴隷達の怯えが酷くなり、ガタガタと震えている。

一人の兵士がその男に銃を向けると、司令官はそれを抑えて言う。
「弾がもったいない。だいたい、蛮族ごときがあの距離から何をできる?近づいてきたら斬り捨てれば充分だ。」

しかし、奴隷達の怯えは収まらず、ついには我先にと逃げ出した。

丘の向こうの男のことなど意識の片隅にすら残っていない兵士達が、逃げた奴隷を追おうとしたその時である。

バギンッ。

鈍い金属音と同時に、馬上の司令官の胸に1.5mほどの細長い棒が生えていた。その根本は胸甲に深々とめり込んでいる。

誰も何が起きたか理解できなかった。男は50m先から動いていない。だが、先ほどまで手にしていた棒は消えていた。

もう一人、男が現れた。一人目と同じように細長い棒を携えている。二人目の男もまた、手を大きく振りかぶり、それを放つ。

瞬間、最前に立っていた不幸な兵士のヘルメットは頼りなく破れ、棒が彼の頭蓋をやすやすと貫通した。

兵士たちは慌てて火縄銃の装填を始めたが、50m先の人間大の的に当時の火縄銃で当てるのは至難である。しかも、男どもは銃声にひるまない。丘の向こうの男たちは、一人また一人と現れる。それを高く掲げながら。

それとはすなわち、投槍

程なく、屈強なコンキスタドールの一団は、なすすべなく全滅することとなる。

これが、後の300年にわたる、先住民族によるスペインへの抵抗の幕開けであった。

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